令和5年第3回中津川市議会定例会が6月12日に開催され、複数の市政に関する質問が提起された。
市議会でまず取り上げられたのは、宮嶋寿明議員による「園児・小中学生へのコロナ支援について」である。宮嶋議員は、コロナ禍における子どもたちの健康やメンタルに関する懸念を示し、具体的なサポートが必要と訴えた。
次に、田口文数議員は「コミュニティーバス(交通手段)について質問した。地域住民から交通手段の不足に対する要望が多く寄せられていると説明。実際に、中津川市内の9地区での運行状況や平均乗降客数についても詳細に触れ、改善策を求めた。特に、坂本地域からは交通手段の必要性が強く指摘されている。
松崎誠議員は「危機管理の在り方について」言及した。先日の蛭川総合事務所での火災を受け、今後の消防体制や避難所の必要性に対して質疑が行われた。
さらに、「ひと・まちテラス」についての質問では、開設準備を進める中で市民の期待と不安が共存していることが強調された。また、中津川市についての総合計画や、若者の定住促進に関する施策についても意見が交わされた。
特に「自衛隊員募集名簿提出の除外申請制度」に関する質問は、個人情報の取り扱いや名簿の取り扱い方法に重きを置き、名簿から除外を希望する市民の要望に対する議論も活発であった。木下律子議員は制度の廃止を求める旨を述べた。
次に、適格請求書等保存方式(インボイス制度)についての質問も活発であった。この制度が零細業者に対する負担になるとの懸念が示され、その影響を注意深く見守る必要が強調された。市民福祉部からは独自の対策は考えていないとの報告があった。
最後に坂下診療所と市民病院についての話題では、民営化の進捗や診療体制について議論が行われた。地域医療の維持に向けた協議が求められていることから、市民の期待に応える形での体制が必要であるとされた。