令和元年第5回中津川市議会定例会が開かれ、重要な決算認定議案が審議された。
本会議では、平成30年度の各種決算認定についての質疑や討論が行われ、その結果、関連する議案が次々と認定を受けた。特に、一般会計や各特別会計の決算においては、多くの議員からの厳しい意見が交わされた。
予算決算委員長の鷹見憲三氏は、各決算において賛成が多数だった一方で、複数の議員が決算に対して強い反対意見を示した。特に木下律子氏は、リニア中央新幹線関連事業への大規模な投資が、市民の生活に悪影響を与えていると強調した。「医療、福祉、教育が後退している」と主張し、少子化対策や市民サービスの向上が軽視されていると訴えた。
さらに、介護保険事業会計決算についても反対の声が挙がった。木下氏は、利用者負担の引き上げやサービスの質の低下が懸念されるとして多くの市民が抱える医療費負担の高さを指摘した。特に、高齢者に対する影響が深刻で、「負担増が生活を圧迫している」と述べた。
後期高齢者医療事業会計決算に対する反対討論も展開され、鷹見信義氏は、安倍政権の医療政策による影響を指摘。特に、低所得者向けの軽減措置の廃止が、高齢者の生活において深刻な負担増となることを強調した。「医療も、命に直結する問題であるため、この決算には賛同できない」と訴えた。
議第105号の令和元年度一般会計補正予算も議題に上り、その採決も行われた。この補正は、新斎場の建設に関するものであり、青山節児市長が詳細を説明した。報告の後、質疑なしを受け、この補正予算案も原案通り採決が進められた。
議会の進行は順調に進み、いくつかの議案が全会一致で承認され、大きな課題と未来への方針が市民に示された。市長は議会終了後、今後も中津川市の発展に寄与するため、市民の意見を重視し続ける姿勢を示した。