令和5年第5回中津川市議会定例会が、12月8日に開催され、各議員の質問は多岐にわたりました。
特に注目されたのは、災害対策に関する松崎誠議員の質問です。松崎氏は「災害に備えるまちづくり」について、地域防災計画や自主防災会の活動実績を問いかけました。これに対し、総務部長の松原康史氏は「令和5年度の防災訓練実施率は95.8%」と述べ、地域の防災意識の高さを強調しました。さらに松崎氏は、各自主防災会の実施率の違いが見受けられる点も挙げ、特に規模の小さい会の課題について指摘し、組織のサポート体制の充実が望まれると主張しました。
また、次に木下律子議員が「市民参加の市政をめざして」との議題のもと、情報公開について言及しました。木下氏は「市民が市政に参加するためには情報が不可欠」とし、審議会の公開の実態についての改善を求めました。この意見に対して、総務部長の松原康史氏は「透明性を確保するため、公開に努める」との姿勢を示しました。
介護の充実については、鷹見信義議員からの質問が多く寄せられました。特におむつ代の補助が令和6年度以降も続けられることが確認され、支援を待ち望む市内高齢者の期待が伺えました。また、介護保険サービスの自己負担割合の軽減や移動支援についても意見が交わされ、地域のニーズに応じた体制構築が課題であるとされました。
ほかにもGIGAスクール構想や中津川駅周辺の整備に関連した質問がされ、今後の具体的な施策へ期待が寄せられました。リニア中央新幹線開業を控え、中津川市の都市計画は大きな転機を迎えています。今後の議会でもこれらの課題解決に向けた真摯な議論が続くことが求められています。