令和2年第7回志免町議会定例会が9月4日午前10時より開催された。
会議が開幕する際、丸山真智子議長は、感染防止のための対策を強調した。議員たちがマスクを着用し、扉を開放して換気を行う中で、会期は21日間に決定された。
続いて、世利良末町長の町政報告が行われた。町長は新型コロナウイルスの影響に触れ、感染者数は横ばいながら、近隣医療機関や町内でもクラスターが発生している現状を訴えた。"新しい生活様式を実践するよう、住民に引き続きお願いしたい"と述べ、マスク着用や手洗いなどの基本的な感染予防の徹底を求めた。
また、令和元年度のまちづくりの総括の際には、町制80周年の記念事業について触れた。この式典や様々なイベントは、多くの町民と共に祝われた。次年度に向けては、引き続き地域自治の仕組みづくりや子育て支援、老後支援などに資源を集中させることが求められている。特に待機児童の解消に向けた施策が進展する見込みである。
町長は、台風10号が接近する中、早めの備えを呼びかけた。"特に高齢者への支援を強化し、地域の見守りとも連携していく必要がある"と述べ、高齢者福祉についても言及した。今後の防災対策としても、地域ネットワークの強化が必要とされる。
さらに、財政健全化に向けた取り組みも報告された。新型コロナウイルスの影響を受けた税収について懸念を示す一方、"国からの交付金を活用し、住民のニーズに耳を傾けながら適切に対応することが重要"と強調した。
古庄信一郎議員との質疑応答では、町長が町政運営における透明性向上を掲げ、"予算削減や撤回など、多様な意見を尊重しながら運営を進めなければならない"と返答。議会と行政の関係強化の必要性に対する指摘に対しても、"謙虚に受け止め、しっかりと対応していく所存"と答えた。
これに続き、各常任委員長からの報告が行われ、特に総務文教常任委員会においては、GIGAスクール構想の進捗についても話題となった。これには、小中学校へのICT導入が順調に進んでいることが報告された。
議事の進行にあたり、行政側と議会側では、スムーズな意見交換を図るため、必要な調整が求められることが再確認された。さらなる議会運営の向上に向けた提言も同時に行われ、今後の運営方針に影響を与えることが期待されている。