令和6年第1回志免町議会定例会が開かれ、様々な町政報告および予算案について議論が行われた。特に、医療費支援や健康増進に関する施策が注目された。
まず、世利良末町長は、令和6年度の町政全般の報告を行った。町長は、1月に発生した能登半島地震の影響について言及し、志免町が宇美町と協力して義援物資を送付したことを説明した。また、本日から運行を開始したオンデマンドバスについても触れ、登録者数が約1000人に達したと報告した。
藤瀬康司議員は、オンデマンドバスの目標登録者数や、今後の改善点について質問。町長は目標を設定していないものの、多くの利用者が望ましいとの考えを示した。
次に、子ども医療費支援の拡大については、町長から具体的な支援内容が発表された。中学生までの医療費負担を軽減するほか、ひとり親家庭へのサポートも充実させる方針を明言。小森弘美議員は、高校生までの支援拡大について意見を求め、町長は現在の町の方針に沿った形での試行を継続していると答えた。
健康増進施策においては、幅広い世代への健康意識向上が求められている。町は、特に高齢者に対して健康診断や減塩プロジェクトを通じて健康意識を高める取り組みを進めている。委員からは、アプリを使った健康管理制度を推進する案も出され、さらに幅広い参加を促し、実効性を高める必要性も求められた。
最後に、予算案についての議論が続いた。令和6年度一般会計予算案は175億円を超え、歳入面では地方交付税の増加が見込まれたが、出費は扶助費の増加や多くの事業費用の増加に伴い厳しい財政運営が求められそうだ。議長の丸山卓嗣氏は、各議案の審議を委員会に付託することを宣言し、会議は散会した。