令和6年6月21日、那珂川市議会において定例会が開催された。
議事では、委員長からの報告が行われ、その後質疑や討論が続く中、複数の議案に対する採決が行われた。特に、議案第48号から議案第53号までが一括議題とされ、報告内容について具体的な審査が実施された。出席議員からは予算や健康保険制度について熱心な意見が寄せられた。
経済福祉常任委員会の報告では、現行の健康保険証廃止問題に関する請願が再度、争点となった。平山ひとみ議員は、現在のマイナ保険証によるトラブルの多発や情報漏えいの危険性に対して強い懸念を表明し、全国でのトラブル発生件数の増加を指摘した。
この問題について、羽良和弘議員も賛同し、マイナンバーカード導入が国民にとっての負担や不安を生む可能性があると訴えた。一方で、請願は賛成少数により不採択となったため、執行部の対応に期待する声が上がった。
さらに、議員提出議案第1号が上程され、議会運営委員会による規則改正が説明された。これにより、予算の所管事項を広げ、全ての予算を包括する形となることが確認された。議案第1号が原案通り可決され、市政における執行機関との連携強化が期待されている。
議事では他に、議長の辞職に伴う選挙が行われ、江頭大助議員が新たに議長に選出された。また、副議長に吉野博議員が選任され、新体制での議会運営が開始されることが決定した。
この日の会議を通じて、地域の課題を解決するための積極的な提言が求められる中、特に治水対策やコミュニティ再編の検討が重要なテーマとして浮上している。議員たちは、地域住民のニーズに応えるために、さまざまな意見を持ち寄りながら議論を深めている。今後の市政に対する期待が高まる中で、議会と執行部の連携が鍵になると強調されている。