令和2年第5回志免町議会臨時会が開催された。感染症対策や地域経済の活性化が主な議題として取り上げられた。
会議は、2020年8月7日午前10時に開会され、町民の健康と安全を優先した議事運営がなされた。議長の丸山真智子氏は、コロナウイルス感染予防の取り組みを施し、換気やマスク着用を徹底した。
町長の世利良末氏は、招集挨拶において、新型コロナウイルスの影響に言及した。福岡県内での感染拡大が進む中、若年層での感染率が上昇していると述べ、町民に対して感染防止策の重要性を呼び掛けた。また、臨時議会の目的は、感染症対策の経費を含む新たな予算案の審議であることを強調した。
具体的には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を用いた補正予算が提出され、事業内容への理解を得るため質疑が行われた。古庄信一郎氏は、従来の一般財源からの対応から国の交付金による経費対応への変化を指摘し、町独自での支援策についても言及した。世利町長は、財政調整基金を取り崩す意向を示し、町民への支援に注力すると述べた。
予算常任委員長の古庄氏は、令和2年度志免町一般会計補正予算の承認を求めた。第70号議案では地域経済の活性化に向けた取り組みや、学校、保育園の環境対策が含まれる。世利町長は、専決処分の承認を求め、次回の補正予算ではより多くの支援を行う意志を示した。
また、議決の結果、第70号議案及び第71号議案が全員賛成で可決された。これにより、新型コロナウイルス感染症に対峙するための財源が確保される。今後も十分な対策が求められる。
会議は午後4時39分に閉会した。今回の臨時会議を通じて、町の非常時における迅速な対応と町民を守るための施策が確認されることとなった。