令和6年第2回志免町議会定例会が6月11日に開催された。藤瀬康司議員は、町の交通手段の確保と移動の利便性の向上を求める中で、特にAIオンデマンドバス「のるーと志免」について質問した。使用状況に関しては、5月31日までの利用登録者数は2,283名、3月から5月にかけての平均利用者数は上昇傾向にあり、5月の1日当たりの平均利用者は67.6名となっていることが示された。
藤瀬議員は、予約方法や乗車料金についても言及し、料金見直しを提案した。議会での議論から、予約の取りにくさや高い運賃について町側は認識している様子が伺えた。また、住民アンケートの積極的な実施が今後の改善につながる可能性があると強調した。これに対し、篠原優人経営企画課長は、利用者の声に真摯に耳を傾け、予約のシステムや業務体制の見直しを進めていると答えた。
次に、町の魅力推進にも関わる大道芸と食の祭典「シメサイ」について、藤瀬議員は、今年で終了することに遺憾の意を表明しつつ、さらなる地域貢献を期待した。町長の世利良末氏は、イベントが地域にもたらした影響を称賛しつつ、新たなイベントの企画も視野に入れていると述べた。
また、消防団については、野中秀樹議員が団員の確保の必要性を訴えた。現在の団員数と役場職員の割合が報告され、特に役場の関与が巨大な役割を果たしていると指摘された。町は報酬の改善や地域活動と連携した取り組みを進めているが、更なる団員確保に向けた戦略が必要であるとの意見もあった。
教育に関しては、佐藤貴士議員が中学校部活動の地域移行について質問を続けた。地域の協力者とのマッチングを進めつつ、文化的な活動の重要性も強調された。また、トイレ状況に関しても、教師や生徒からの声に基づく改修の必要性が示された。
最後に安河内祐子議員は、スポーツ振興について語り、施設の充足度や利便性向上に向けた取り組みを求めた。体育館の建設や地域へのスペース提供など、新たなイベントの企画も期待されている。