令和元年第3回志免町議会定例会が開催され、一般質問が行われた。集団健診の重要性や、政治への関心低下、選挙公約の整合性、ふるさと納税の新制度、環境問題への対策など多岐にわたる議題が議論されている。
まず、岩下多絵議員が町の集団健診について質問した。
特に、特定健診・がん検診の受診率について質問を投げかけた。健康課長の長谷正実氏は、国民健康保険に加入する方の受診率は約30%であると答弁した。健診を受けることで町民の健康寿命につながるとの考えも示された。
次に、議員は「政治、選挙への関心の低下」についても疑問を呈した。岩下議員は、過去の投票率の低下を指摘し、町としての対策が求められていると話した。町長の世利良末氏も、教育の一環として子供模擬選挙を提案したが、関心の高まる施策として実行可能かを議論した。
古庄信一郎議員は、志免町政の課題の認識および公約との整合性について問う。志免町の大きな課題として関連施策の推進を求めた。また、大幅な国保税の値上げが現状に与える影響についても懸念を示した。現在、資格証による医療機関の受診も可能であるが、町民の健康維持が危ぶまれている実態も含め、詳細な分析と対応策が今後必要とされる。
また、末藤省三議員は環境問題に言及し、プラスチックごみ対策について、現状は不十分であるとの認識を示した。特に「コンビニエンスストアやスーパーでのマイバッグ使用推進において町のリーダーシップが求められる」と強調し、積極的な取り組みが必要であると訴えた。
さらに、自衛隊員募集のための住民票閲覧についての質問も行われた。住民基本台帳の法令に基づき、自衛隊が必要な情報を閲覧することができることに対し、個人情報保護の観点から疑問が多く寄せれられた。今後の運用について、慎重な議論が求められる。
教育問題においても、各小中学校にエアコン設置の要望が出されたが、現段階では具体的な実施計画はないとのことであった。さらに、教員の働き方改革についても言及があり、長時間労働の改善が必要であることが確認された。