令和2年11月30日、志免町議会の臨時会が開かれ、計6件の議案に関する審議が行われた。
本議会では、まず会期が1日間に決定され、次に町長の招集あいさつが行われた。世利良末町長は、秋の深まりに伴い、新型コロナウイルスの感染者が増加している状況への対応を強調した。特に感染予防と町民への啓発を続けていく必要性を述べた。
その後、議会運営委員長の末藤省三氏が、上程される議案について報告を行った。報告内容には、条例改正の関係や財産取得に関する議案が含まれる。具体的には、第90号議案から第95号議案までが提案され、その内容には職員給与の改正や学校教育関連の財産取得が含まれている。
議案に対する審査では、特に職員の給与に関する改正への質疑が目立った。末藤省三議員は、経済状況と職員給与の関係について懸念を示した。これに対し、世利町長は、人事院勧告に基づく給与改定であることを説明した。
続いて、教育課の池松貴恵氏が、学校における書画カメラや電子黒板の取得について説明した。両商品とも227台ずつが購入され、各小中学校での使用が予定されている。特別教室への設置も視野に入れているとのことだ。
質疑では、古庄信一郎議員が特別教室への設置を巡る予算の見通しについて疑問を呈し、事前の報告が不足している点に指摘した。町長は、予算委員会での報告の重要性を認識し反省の意を表明した。
その後、各議案が討論の対象となり、賛成多数で可決された。特に第90号議案では、議員報酬の引き下げが明記されており、今冬の給与支給から適用されることが説明された。この状況は、町の予算に直結する議題であるため、議員たちによる慎重な討論も見られた。
最終的に、すべての議案は賛成多数で可決され、志免町議会臨時会は閉会を迎えた。これにより、町は今後の運営に向けた基盤を整えたと報告されている。