令和4年第2回志免町議会定例会が令和4年3月23日に開かれ、議題としては教育長の任命や複数の条例案の審議が行われた。
まず、町長の世利良末氏が議案の提案に際し、令和4年度一般会計予算における保育所運営費に関する誤りについて謝罪した。これに対し、古庄信一郎議員が議会の対応に関する意見を述べ、過去の取り組みや議会の役割について再考を促す発言を行ったと報告されている。
議会運営委員長の末藤省三氏は、議会の運営方針について報告した。一般会議の申込みに関しては、コロナ禍を考慮し、過去に結論が出た事案に基づく審議を行うべきとの意見が出されたが、議会としては未だに結論が出ていないという現状が浮き彫りとなった。
総務文教常任委員長の稲永隆義氏は、複数の条例案に関する経過を報告し、特に幼稚園職員の給与に関する条例について新型コロナウイルス対策が施行されている状況下での対応について言及した。議会としてもこの施策を支持する意向が示された。
さらに、厚生建設常任委員長の岩下多絵氏からは、特別会計や国民健康保険税に関する議案報告が行われた。特に新型コロナウイルス対策に関連する内容が多く、経済的な負担軽減に向けた取り組みが必要であるとの認識が共有された。
予算案に関しては、予算常任委員長の丸山卓嗣氏が詳細な内容を報告。年度予算の総額が引き続き過去最大となることに触れ、各種事業に対する具体的な資金配分を示した。特に保育園整備に向けた投資が重視されている。
討論の中では、町民センター改修や学童保育所の整備に関する賛成意見とともに、行政方針に対する批判的意見も寄せられた。古庄議員は、計画性の欠如を指摘し、今後の町の発展に向けたビジョンを求める強い意向を示した。
最終的に、第16号議案の予算については賛成多数で可決され、教育委員会教育長の任命や子どもの権利救済委員選任案も賛成多数で次々と決定していった。これにより、志免町は今後の取り組みに向けて重要な第一歩を踏み出す形となった。