令和3年第7回志免町議会臨時会が、11月30日に開催された。
町長の世利良末氏は招集あいさつで、活動の減少を受けて新型コロナウイルス感染症に関連する健康対策を強調した。併せて、町の様々な経済活動の活性化に向け、議会メンバーへの感謝の意を表明した。
議会では、会期がこの日のみと決定され、結果的に全議案が満場一致で可決された。上程された議案は第50号議案と第51号議案の2件であり、いずれも新型コロナウイルス対策のための補正予算に関するものである。町長は、ワクチン接種体制の確保のために必要な経費があったことを説明し、安全で効率的なワクチン接種の実施を目指す意向を示した。
特に、第50号議案は専決処分承認を求めるもので、経費の確保は新型コロナウイルスワクチン接種の追加接種に必要とされている。
さらに、第51号議案の説明では、国庫からの補助金を利用した子育て世帯への給付金が議題となった。この支援策により、約9,200名の対象者に給付される予定であり、給付開始は2022年1月からとなる。また、12月10日に振り込みを行う計画も発表された。
接種率については、11月27日時点で志免町の住民が2回目の接種を80.9%完了しており、全国的な水準を上回っている。受け入れ体制の充実と情報交換を進めつつ、接種対象の拡大に向けた取り組みも進められ、子供用ワクチン接種の準備も進行中であることも報告された。
質疑応答では特段の異論も出ず、全員が賛成の意向を示したことから、議会はスムーズに進行した。議会の現状では感染症対策を念頭に置きつつ、町民の健康を最優先にした議事運営が展開されていることが伺える。