志免町の第7回定例会が開催され、重要な課題が議論された。特に自動運転バスや福祉巡回バスの導入に関する意見が相次いだ。この問題は、人口減少や運転手不足など地域の現状を踏まえた重要な交通インフラの整備として位置づけられている。
自動運転バス導入について、丸山卓嗣議員は、茨城県境町が実施する自動運転バスの成功事例を挙げ、志免町でも同様の取り組みが必要であると強調した。町長の世利良末氏は、確かに志免町は交通インフラ整備において後れを取っているため、民間企業との連携を強化する考えを示した。
続いて、福祉バスに関しても話題となり、町民の利便性向上を目指したコミュニティバス化について、町長は今後の進展を期待すると述べた。住民のニーズに柔軟に対応する重要性が指摘された。
また、社会教育の推進と施設整備についても言及され、老朽化が進む施設や地域の活動拠点の改善が急務であるとの声があった。学校教育課長の池松貴恵氏は、特別支援学級の設置基準について、引き続き留意し、適切な環境を整える意向を表明した。
健康問題に関する質問では、小森弘美議員がフレイル予防の重要性を訴えた。高齢者の健康寿命を延ばすために、自立した生活を送る支援策が必要であると指摘し、町の取り組みについての質問が展開された。
地域経済の活性化に関する議論も展開され、商工会の重要性や支援策の充実が求められた。大西勇議員は、町の商工業者への支援不足を指摘し、最低の補助額の改善が必要だと訴えた。町長は、商工会との連携を強化し、働きかけを行う方針を示している。
空き家問題も放置できない課題として取り上げられた。大西議員は、現在の空き家の現状を写真を使い、具体的に説明した。町長は、空き家問題については危険を伴うものであり、所有者への周知徹底や、必要な場合の行政代執行を視野に入れた対策が必要であると認識を示した。
このように会議では、交通インフラ、福祉、教育、健康、経済、環境など多岐にわたる重要課題が取り上げられた。引き続き、住民の安全・安心を守るための施策が求められ続ける。特に、自動運転バスをはじめとした未来志向の交通システムや、地域密着の福祉サービスなど、これからの町づくりに向けた具体的なアクションが期待されている。