志免町の令和2年第9回定例会が行われ、議員たちが地域の課題について活発に意見を交わした。特にグラウンドの管理状況や公民館のトイレに関する質問が多くの関心を集めた。
まず、大熊則雄議員は、各グラウンドの清掃作業の頻度や草刈の業者について質問を行った。社会教育課長は「利用者に清掃の協力をお願いしており、一斉清掃も年に1回実施している」と述べ、住民の協力を求めた。問題がある場合は、適時対応するとのことだったが、改善の余地があるという意見も発表された。
次に、大熊議員は公民館や公園のトイレの整備状況について言及し、バリアフリー化などの必要性を訴えた。社会教育課長は、27ある公民館のうち7館に多目的トイレが設置されていることを明かし、「今後も障害者対応に配慮した整備を行う」との方向性を示した。
高齢者福祉に関する提言も多く、牛房良嗣議員はシニアクラブへの支援を強調し、見守りや就労斡旋などを通じた生き生きとした生活を支える施策を求めた。町長は「高齢者が主役となる文化づくりを進めてゆきたい」と意欲を示した。
また、東京2020オリンピック聖火リレーについても質問があり、丸山卓嗣議員は町を盛り上げるPR活動の必要性を訴えた。社会教育課長は「町内の小学生や中学生に聖火リレーを体験してもらえるように試みる」と回答した。
最後に、亀崎大介議員は自宅開業を目指す人々のためのチャレンジショップについて言及。町長は具体性を持った推進を約束し、「貸オフィスの整備は新たな働き方を支援するために重要」と述べた。
このように、志免町では活発な意見が交わされ、地域住民のニーズに応じた施策やサービス向上に努める姿勢が見受けられた。