令和6年第1回志免町議会定例会が3月5日に開かれ、町民の生活向上を目指す質問が相次いだ。
牛房良嗣氏(議員)はまず、町民のオンデマンドバスの活用を提案。役場全職員による試乗を提案し、町内での利用促進を訴えた。彼は「このバスが町民にとって大きな支えになる」と期待を寄せる。
特に役場が町内会やシニアクラブと連携し、定期的に意見交換会を実施することが重要とされる。新たなバスの利用促進によって、高齢者の生活支援が図られ、活気ある町づくりにつながると考えられる。
次に、病後児保育事業の早期着手が求められた。牛房氏は「共働き家庭の増加に対し、病児保育の受け皿を整える必要がある」と述べ、志免町内での病後児保育の施設設置を強く期待している。これに対し、町長は「実現に向けた方針を示し、具体的な計画を立てていく」と述べ、前向きな姿勢を見せた。
また、外国人家族へのサポートも重要な議題に。牛房氏は、志免町における外国人数が増加していることをバックアップに、さらなる支援体制の確立を訴えた。具体的には、住居や教育支援の強化が求められ、町長は「様々な循環施策を進めていく」と述べた。
さらに、子どもの英語力を向上させるためには、教師の英語力向上を図ることが必要との提案もあった。牛房氏は「教師への投資は生徒への投資」とし、教師に対する研修や資格取得への支援を要望した。教育長は「英語力向上を目指す教師への支援を進めている」と回答。
牟田口武史氏(議員)は町の未活用地について質問し、国鉄志免炭鉱ぼた山の活用にも言及された。ぼた山の管理に関する新たな協議会設立にも触れつつ、「ボタ山の開発は待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢で行くべきだ」と提言。町長は、業者からの提案を受けている状況について説明し、具体的なビジョンを共有した。
その後、遊歩道の利用促進についても話題に上がり、サイクリングロードとしての活用が期待されている。牛房氏は「住民が自転車利用をためらわないような周知をし、安全運営に努めるべきだ」と訴え、町長も賛同した。交通安全への配慮を強調する一方、遊歩道利用の促進は町の発展にも寄与するとの見解を示した。
このように、議会では町民の生活向上に向けた具体的な施策について活発な意見交換が行われており、今後の志免町の発展が期待される。