令和5年第8回志免町議会定例会では、志免町の発展や住民福祉の増進に向けた様々な取組みが議論された。
丸山真智子議員は、志免町の特色を生かした施策について質問。特に人口密度が高いという財政効率を活用し、住民サービス向上にどうつなげるかが焦点となった。
丸山議員は、免許自主返納者へのサービス向上や、活用されていない公園の改善を提案。町長の世利良末氏は、公共施設の維持管理や利用状況に触れ、町民が実感できるサービスの提供が求められていると認識を示した。
また、クラウドファンディング型ふるさと納税の進展についても言及し、令和6年度に向けた新たな財源確保策を求めた。さまざまな提案が出されたが、町長は市民の意見を重視し、新たな事業を進めていく姿勢を表明した。
他には、七夕谷水源についての環境問題や、地域子育て支援についての質問も上がる。小森弘美議員からは、地域子育て支援拠点の必要性や支援内容に関する具体的な質問が行われ、町の認識が問われた。町は既存の施設を活用し、相談の場を増やす努力をする意向を示した。
子宮頸がん予防に関するHPVワクチン接種についても話題に。小森議員は、助成の必要性や啓発活動の強化を訴えた。また、男性への接種助成についても前向きな取り組みを求める意見が出され、健康課は国の動向を注視しながら進める方針を表明した。
若い世代の居場所をテーマにした質問もあり、ウィズコロナ時代に合わせたスペースの設置が求められる中、志免町も新たな施設の整備を検討している。特に、若い世代にとってのコミュニティの重要性が強調された。
志免町議会では、今後の施策展開に期待が持たれる中、住民が実感できる施策の充実が求められている。また、様々な世代からの意見を吸い上げることが町の発展に寄与するという意識で取り組むことが重要である。