令和2年6月8日に行われた志免町の定例議会で、教育や健康に関する重要な課題が議論された。
まず、中体連の中止決定に関して安河内信宏議員は、命や健康を守る観点から制限される運動の意義について疑問を呈した。「運動だけが制限される理由は何か。感染予防対策を行いながらも活発な活動を行う考えはなかったのか」と述べ、世論や保護者の意見を無視しているのではと指摘した。これは子どもたちや保護者たちの声を反映しない決定であると強調し、アンケート調査の実施を提案した。これに対し、教育長の金子眞恵氏は、部活動の意義を認める一方で、健康と安全を最優先に考えての決定であると説明した。
併せて、教育に関する質問も多く、特に学校給食についての取り扱いが問題視された。末藤省三議員は、学校給食で使用されるパンについて、グリホサートの残留や県産米、小麦の使用状況、また図書館の貸出し方法に対する意見を述べると、特にインターネット予約を必要とするシステムが利用者に不公平をもたらすと指摘した。町長は、今後は予約方法の見直しを検討したいと述べつつ、感染症対策を的確に守ることが現時点での最優先課題であると認識していることを明らかにした。
また、末藤議員は少人数学級の必要性についても触れた。長期の休校による学習の遅れを解消するためには、少人数での授業が有効だとし、教職員数の確保が課題であると指摘した。教育長は、現実には多くの教室が40人程度で運営され、物理的に距離を保つことが難しい状況を説明した。
5Gに関する議論も展開され、電磁波の健康への影響が懸念された。議員は、この新たな通信システムの導入に伴う課題について声を上げ、子どもたちへの影響を考えると、慎重な運用が求められると訴えた。町の担当者は、国の見解を踏まえた上での適正な運用方針を考えると述べた。