令和3年第8回志免町議会定例会が、12月6日に開催された。
様々な議題の中でも、特に注目を集めたのが庁舎内のペーパーレス化の取り組みであった。議員の稲永隆義氏は、デジタル化が進捗しない現状を憂慮し、ペーパーレスに向けた具体的な施策を求めた。その中で役場での紙の消費量が216万7,500枚に上ることが明らかになり、町長もこの消費量が多いと感じていると述べた。
また、統計調査に関する議題では、町の魅力を把握するための業務の重要性が指摘された。今年度からこの業務が経営企画課からまちの魅力推進課に移管されたことが説明され、女川町の統計資料を参考にした統計書の作成が必要ではないかとの意見も上がった。これに対し町長は、町勢の見える化を進める意向を示した。
交通については、木村俊次議員が県道68号線の渋滞問題を取り上げ、早急な対策の必要性を訴えた。町長は、渋滞解消のためには志免宇美線の早期開通が重要であると述べ、県に要望を行っていることを明らかにした。バスの運行状況についても質問があり、町内のバス停数や便数についての詳細が説明された。特に、志免中学校の通学路の安全に関しても活発な意見が交わされた。
子育て支援については、保育園のお昼寝用布団やおむつの持ち帰りに関する負担の軽減が議論された。町は保護者の負担を軽くするための取り組みを進めていく意向を示した。さらに、消防団についても議論があり、操法大会に関する負担軽減策や活動の見直しの必要性が指摘された。町長は団員の士気を高めつつ、この大会の在り方を検討する意向を表明した。
最後に、子ども育成会のあり方や地域の活性化についても提案され、町長は今後の方針を柔軟に考えていく姿勢を示した。