令和3年第3回志免町議会定例会が開会した。議長の丸山真智子氏は、会議の冒頭に新型コロナウイルス感染防止対策として開放された議場の換気とマスク着用の呼びかけを行い、議員の努力を称賛した。
本日は、会期を6月16日までの13日間に定めることが決定。その後、町長の世利良末氏が招集あいさつを行い、福岡県内の新型コロナウイルス感染者数に言及した。感染状況は依然として厳しく、特に変異株による影響が懸念されていると強調した。
町長は高齢者向けのワクチン接種状況についても報告し、6月3日現在で合計1,979人の高齢者が1回目のワクチン接種を完了したことを述べた。ワクチンの無駄をなくすために、接種キャンセルへの対応も計画的に行っていると述べ、現状でトラブルはなく、順調に進んでいるとのこと。今後、高齢者の2回目接種は6月7日から開始する。
また、町は今年度早く梅雨を迎えたため、降雨による災害に対する初動体制の策定や、避難所での感染防止対策に注力する方針を明かした。町長は議会に対し、7議案及び3件の報告を審議するよう求めた。
続いて、議会運営委員長の末藤省三氏が報告を行い、議会業務継続計画(BCP)の策定について触れた。児童の権利保護と虐待防止に向けた取り組みも議題となり、特に志免町で発生した過去の事例も踏まえた議論が展開された。報告の中では、同様の悲劇を繰り返さないための全町的な取り組みの重要性が強調された。
総務文教常任委員長の稲永隆義氏は、昨年度の児童虐待の通報件数増加を報告し、町全体での組織的な再発防止策が求められるとの考えを示した。特に、町としての一貫した施策が必要であり、各関係機関との連携の必要性も訴えられた。
厚生建設常任委員長の岩下多絵氏からは、望山荘跡地の活用案と空き家対策についても説明があり、これに対する質疑も相次いだ。緊急性が高い空き家問題への対応については、行政が果たすべき役割が改めて確認された。