令和3年第2回志免町議会定例会では、さまざまな議題が取り上げられた。特に住民への町の計画や条例等の周知の方法についての一般質問が注目された。質問者の稲永 隆義議員は、町の最高位の計画である総合計画の認知度の低さを挙げ、行政が提供する情報はホームページに限定されていると指摘した。行政の広報については、「諦めずに熱意を持って周知に取り組む必要がある」と強調した。
続いて、男女共同参画についての質問がなされ、志免町の防災会議の女性委員数が政府が求める30%以上に達していることが示された。これは非常に前向きな状況と受け取られており、町長は「男女共同参画における先進自治体を目指す」と述べたことから、地域における女性の参加が重要であることが確認された。
さらに、町道の管理と保全について議論された。最近町道が傷んできているとの指摘に対し、町道の総延長が約160キロメートルであることが明らかにされ、補修が必要な町道は約10キロメートルに及ぶとされ、予算の増額が必要との意見が出た。
牛房 良嗣議員は、英語教育の実績について特筆した。志免町の中学3年生が達成した54.5%の到達率は全国のトップグループに位置している。今後の目標として、全員合格を目指す取組が重要であると述べ、また英語教育支援隊の設立を提案した。これは子どもたちへの英語学習支援の強化につながると期待される。
最後に、感染予防の観点から、小児ワクチンの再接種費用の助成制度の導入が強く求められた。骨髄移植等により抗体が消失した子どもたちに対し、経済的負担を少しでも軽減する施策が必要であるとの意見が一致した。町長は、県の助成制度を念頭に置きながら、早急に町の助成を検討する意向を示した。
このように、令和3年第2回志免町議会定例会においては、住民の福祉を考慮したさまざまな重要な議題が議論され、今後の町の方向性も含めた活発な意見交換が行われた。