令和4年6月6日に開催された志免町議会第3回定例会では、様々な重要なテーマが議論された。
最初に取り上げられたのは、町内会への加入促進についてである。議員の大熊則雄氏は、志免町の町内会加入率が約87.73%であることを指摘し、この数値が他の近隣市町よりも高いと述べた。しかし、過去3年の調査で、加入率は0.5%程度減少しており、さらなる取り組みが必要と指摘した。町長の世利良末氏は、各町内会での脱退理由を理解し、地域の絆を深める活動を推進することが重要であると強調した。
次に議論されたのは、ゴミ屋敷問題への対応であった。大熊氏は、町内会から行政への対応要請の際の結果について質問し、町長は地域の協力が不可欠であると述べた。特に、行政と町内会の連携が重要であり、今後の方針についても明言した。
さらに、地域のシニア世代の支援についても焦点が当てられた。牛房良嗣議員は、元気なシニアの働き盛りに焦点を当て、シニアへの就労支援の強化が必要であると述べた。シニアクラブが地域貢献において重要な役割を果たしていることを指摘し、地域全体でのシニアの見守り体制の強化を求めた。これに対し、町長はシルバー人材センターとの協力が今後も必要であると述べた。
小森弘美議員は、高齢者の安心した暮らしを求めて、地域とのつながりを強化し、高齢者に優しい街づくりの重要性を訴えた。また、認知症サポーターの役割についても言及し、町としてのさらなる支援が求められると強調した。
最後に岩下多絵議員が、赤ちゃんウェルカムのまちづくりをテーマに、出生数の減少や妊娠SOS相談窓口の設置について質問した。町の各課長からは、妊娠に関する支援の必要性や、生まれやすい環境を整える方策について意見が寄せられた。町長は、地域での見守り体制や包括的な支援を進めていく必要があると認識を示した。
このように、議会では地域のつながりを強化し、子育てや高齢者支援に向けた多面的な取り組みが求められている。総じて、この定例会では地域社会全体が協力し合うことの重要性が再確認された。