令和元年第3回志免町議会定例会が開催され、様々な重要案件が議題となった。
特に町長による町政報告が注目される。世利良末町長は、これまでの町政運営に対する感謝とともに、今後のまちづくりに全力を尽くす決意を表明した。今定例会では、令和元年度予算の増額補正についても提案され、約6億1,000万円の追加計上を求めた。その内訳には、格納庫建設や消費税率引き上げに伴うプレミアム商品券事業の経費などが含まれている。
町長は、子育て支援の充実や高齢者の生活支援、さらには災害時の対応強化についても言及した。町民が安心して生活できる環境づくりに向け、継続して対話と行動力を重視し、地域のニーズに耳を傾けていくと力説した。
一方、議員からは、町長の提案内容に対する疑問の声も上がった。古庄信一郎議員は、町長の思いに夢が感じられないと指摘し、公共施設の長寿命化について具体的な行動を求めた。また、他市との比較において志免町の進捗が遅れているとの懸念も示された。これに対し、町長は公共施設の個別計画を進める意向を述べたが、具体的なビジョンについての不安が残る結果となった。
また、末藤省三議員からは、消費税の引き上げが住民生活に与える影響について質問があり、町長は国の政策だから完全なコントロールは難しいとしつつも、可能な範囲で対応していく意向を示した。
今後、議会の審議結果がどうなるか注目されるが、町民の生活に直結する重要な施策について、議会の慎重な審議が求められている。在宅での防災対策や公共施設の運営に関する提案が、どのように具体化されるのか問われるところだ。