令和3年第1回志免町議会臨時会が1月22日に開催された。
本会議では、議会運営に関する重要事項が取り上げられ、多くの議題が審議された。特にコロナウイルス感染症対策が大きなテーマとして浮上した。
会期について、議長の丸山真智子氏が「臨時会の会期は本日1月22日の1日間といたしたい」と述べ、異議がないことが確認され、会期が決定された。町長の世利良末氏は招集あいさつで、福祉課内の新型コロナウイルスによるクラスター発生について言及した。これは、2020年12月27日に確認された感染者から始まり、結果的に5名の陽性者が確認された。
世利町長は、「今回の件を肝に銘じ、再度感染予防対策をしっかりと行ってまいります」と強調した。この発言は町民や議員に不安を与えないよう注意を促す意味が含まれていた。
続いて、議会運営委員長の末藤省三氏が報告を行い、臨時会における議案について新型コロナ対策の予算が含まれていることを説明した。1月21日の委員会では、緊急対応のための補正予算が議論され、現在進行中の感染状況に即した対応が必要不可欠との意見が一致した。
また、議案に掛けられた令和2年度志免町一般会計補正予算(第11号)では、歳入歳出預算の総額に4590万円の追加が提案された。主な歳入は新型コロナワクチン接種対策費に関する国庫支出金が含まれており、世利町長から「新型コロナウイルスワクチンの予防接種が2月から開始される予定である」との説明があった。
その後、議会は討論を行い、全員一致で修正案を可決した。修正により、教育費に関わるキャンセル補助金は削除され、改めて対応策を協議することになった。この後、委員会の報告を経て、最終的に補正予算が可決された。
議長の丸山真智子氏は、「今後も新型コロナウイルスの影響に十分配慮した議会運営が求められる」とまとめ、臨時会は無事に閉会した。議会は、ウイルスに対する備えを強化しながら、地域社会の安全を第一に考える姿勢が浮き彫りとなった。