令和4年9月5日に開催された志免町議会の一般質問で、教育環境や地域活性化が重視された。まず、学校に行けない子どもたちの増加について、牛房良嗣議員は「コロナの影響で不登校が増えている。町は責任を持って復学支援へ取り組むべき」と訴えた。学校教育課の中牟田いずみ参事は、志免町の不登校状況について報告し、特に家庭環境や友人関係が影響していると説明した。また、定期的な家庭訪問や個別支援を通じて不登校対策を講じていると強調した。
次に、地域活性化について丸山卓嗣議員は、地域経済を活性化させる必要性を訴え、「商工振興や企業育成、観光産業に重点を置くべきだ」と話した。世利町長は、商工会と連携し地域振興を図っているとし、今後の取り組みの重要性を述べた。コロナ禍で地域のイベントが中止される中、安心して活動できる環境整備が必要との声も上がった。
不妊治療についても、岩下多絵議員は「保険適用に年齢制限がある。これが問題だ」と議論し、町としては助成なしには厳しいとの認識を示した。教育長は中学校での性教育の重要性や、性教育の一環として不妊治療の理解を深める必要性を強調した。
さらに、公共施設の有効利用に関する議論では、学校施設が地域コミュニティの中心としての役割を果たすべきとの意見が出た。藤瀬康司議員は学校の長寿命化計画や、地域住民との連携を強化し、教育環境の改善を求めた。町長は地域全体の活性化を図る方針を示し、各施設の複合化を検討する意義を述べた。今回の一般質問から町民サービスの向上と教育環境の改善に向けた強い決意がうかがえた。