令和5年第6回志免町議会定例会が9月15日に開かれ、様々な議案や決議案が採決された。
総務文教常任委員長の稲永隆義氏は、マイナンバーカードを利用した証明書のコンビニ交付サービスに関して、手数料が一律10円となる条例改正について報告した。これに関連し、「全国のコンビニで手数料は同じ」と語り、町民に向けた周知方法を明らかにした。また、総合公園野球場の照明改修に係る工事請負契約についても報告し、全議員の賛成を得て可決された。
厚生建設常任委員長の岩下多絵氏は、子ども医療費の支給範囲変更を含む条例改正の提案を行った。自己負担を中学生まで無料、未就学児は通院においても自己負担ゼロとする論点が議論され、賛成を得て可決に至った。この改正により、医療費総額が概算で5000万円増加する見込みだという。
意見が分かれたのは敬老金の支給に関する条例改正である。大西勇氏が賛成討論を行い、高齢者支援の重要性を指摘したのに対し、丸山真智子氏は反対討論を行い、引き算の政策ではなく、新たな支援策を求める意見を述べた。この件は賛成多数で可決されたが、今後の高齢者施策の方向性にも注目が集まる。
決算特別委員長の藤瀬康司氏からは、令和4年度の一般会計の決算認定について報告があり、全員賛成で可決された。歳入総額211億9106万2000円、歳出199億8376万5000円で、歳入歳出差引額は1億0729万7000円だった。
議会では、新駅設置や都市高速道路の延伸の必要性についても議論された。大西勇氏が新駅設置の要望決議を提案し、全員賛成で可決された。また、交通環境の整備が要望された。
本定例会での決議や条例改正は、志免町の住民生活に直接的な影響を与える重要な案件ばかりであり、今後の実施状況が注視される。