令和3年第3回志免町議会定例会が開催された。今回の会議では、子どもや住民に関連する重要な問題が議論された。
まず、末藤省三議員は「子どもの環境について」と題し、5G電磁波対策や、電磁波による影響、さらに学校トイレへの生理用品の備蓄について質問を行った。特に5Gに関して、末藤氏は「各国では規制が厳しく、日本は野放し状態」と指摘し、より安全な環境づくりが求められていると訴えた。加えて、ヤングケアラーの実態調査の必要性についても言及し、具体的な実施を町に求めた。
教育長の金子眞恵氏は、返答の中で「児童生徒のICT活用の指導がなされており、健康面でも配慮している」と強調したが、末藤氏は従来の方法に疑問を呈し、「トイレに生理用品を設置すべき」と強く要望した。これに対し、世利町長は「学校現場と協議し、必要に応じて進める」との考えを示した。
次に、古庄信一郎議員は、志免町内でのハラスメントの実態について厳しく問いただした。彼は過去の相談件数が1件だけであることを挙げ、「これが実態なら良いが、相談しづらい環境かもしれない」として、職員相談窓口の必要性とその運用について尋ねた。市町村内のハラスメント防止に関する要綱が存在することが説明されたが、相談窓口の存在や有効な活用については曖昧さが残り、改善の必要性が指摘された。
議論は、ハラスメント防止の要綱や処理体制に関する問題に進展し、校内でのハラスメント相談窓口や、関係条例の見直しに関しても活発な意見が交わされた。特に、「志免町独自の対策として、職員向けのマニュアルや手順を整備すべきだ」との提案が強調された。議員たちは、こうした問題に対して現状の不備と不明瞭さを解消するため、町の方針と対応を再検討すべきだと強く求めた。
町長は、先述の議論を受けて、職員の働きやすい環境つくりのため、相談しやすい体制を整備し、必要な改訂を行う意向を示した。今後も子どもと住民の福祉向上に向けた取り組みが重要視されることが確認された。