令和元年第7回志免町議会定例会が開かれ、重要な議題に関する意見が交わされた。
いくつかの議案が全員賛成で可決された中、特に注目されたのは「加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書」とのことです。この意見書は、補聴器を必要とする高齢者への支援を強化するために提出されました。
提出者である末藤省三氏は、加齢性難聴がもたらす生活への影響について詳細に語り、その背景として、補聴器が高額であることを挙げた。加齢と共に耳が聞こえにくくなる難聴は、生活の質を下げるだけでなく、うつや認知症のリスクを高める要因とも指摘された。彼は、「国会及び政府に対して強く要請するものである」と強調した。
他の議員から意見が相次ぎ、反対意見も聞かれた。大西勇氏は、持続可能な制度設計が必要であるとし、感情的な決断ではなく、慎重な議論が求められると主張した。また、補聴器に対する公的補助が必ずしも加齢性難聴者のみに特化してはいけないとの考えも示された。
質疑の中で、補聴器使用者の現状や補助金制度の具体的なモデルケースについても議論となり、全体的に制度の拡充が望まれているとの認識が一致した。
そして、最終的にはこの意見書案は賛成多数で可決された。これにより、志免町は国に対し、この補助制度の創設を求める意見書を送付することとなる。
また、同日の会議では「志免町一般会計補正予算」や「志免町特別職の職員の給与等に関する条例の一部改正」など、多岐にわたる議題が議論され、採決が行われた。全体的な傾向として議員らの合意形成がなされつつあることが窺えた。
最後に、議長の丸山真智子氏が議会の運営を支えてくださった皆様に感謝の意を表し、次回に向けた期待を寄せて会議を閉じた。