令和2年3月9日、大牟田市議会において重要な議題が取り上げられた。市民の健康を支える施策や、まちづくりに寄与する事業が進行中である中、様々な意見が交わされた。
特に注目されたのは、令和2年度公共施設維持管理計画だ。この計画は、今後10年間で公共施設の延べ床面積を20%削減することを目指しており、市民への影響が強く問われている。企画総務部の井田啓之部長は、目標達成について極めて厳しい現状を認識しているとし、特に施設の統廃合に向けた調査や地域住民の理解が必要であると指摘した。さらに、過去のデータから、削減が進まなかった原因として、閉鎖した施設の活用やコミュニティの声を聴く体制の構築が求められていると強調した。
また、健康づくりに関する議題も取り上げられた。岩成寿美保健福祉部長は、新型コロナウイルスの影響にも言及し、現行の健康いきいきマイレージ事業の見直しを実施することが必要であると訴えた。特に、福岡県の「ふくおか健康ポイントアプリ」を導入し、より幅広い世代に健康活動を促進する狙いを共有した。市民の健康の意識を高めるためには、このアプリの活用が不可欠との見方が示された。
さらに、市民との協働事業の一環として、延命公園の花壇整備についても話題となった。副枝修産業経済部長は、市民団体の協力を得ながら進められているこの事業が、地域の魅力向上を図る上で重要であると述べた。高齢化に伴う活動の継続に対する不安も寄せられ、今後の運営の方針や具体的な支援策が検討されている。
最後に、名実ともに市の顔として期待される「ともだちや絵本美術館」の整備状況が報告された。市民からの期待が高い中、施設の名称の決定や整備費の内訳が明らかにされ、所管部局は積極的に取り組んでいる様子がうかがえた。特に、地域経済を活性化するための観光機能としての役割にも意識を向け、質の高い施策を実施する必要があるとの見解が述べられた。市民が手を取り合い、協力し合いながら進める事業に期待が寄せられる。