令和2年6月12日、大牟田市議会第509号定例会が開かれ、新型コロナウイルスの影響に対する市の対応について議論が交わされた。
関好孝市長は、新型コロナウイルスの感染拡大防止と市民生活や事業者支援のために、補正予算案を通じて4つの支援策を実施する意向を示した。
特に、感染拡大防止策や社会経済活動の両立を実現するために、ギガスクール構想を進め、教育環境の充実を図ることに重きを置いている。再開された小中学校では、校長会とともに定期的な健康状態の把握を行い、心の健康にも配慮した支援体制が整えられていると報告された。
「新しい生活様式の定着は、これからの社会の重要な要素であり、市民の皆様には手洗いやマスク着用を徹底していただく必要がある。」と市長は強調した。
また、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業への支援が行われる中、経済的困難に直面する市民に向けた緊急支援策の一環として、特別定額給付金の迅速な支給も注力されている。すでに多くの申請を受け付け、迅速に振り込む方針が示された。
一方で、学校再開後の子供たちの心の健康を守るため、専門家と連携し、問題行動の予防に努めることも重要な課題となっている。新型コロナウイルス感染症による臨時休業の影響で、学生たちへのフォローアップが求められる中、教育委員会は各学校において相互の連携を図っている。
市庁舎整備についても待ったなしの状況であり、塔屋の耐震補強に関する議論も行われ、既存の計画に基づいた調査業務は今後進められる見込みである。市民や議会の意見を反映させるために、積極的な情報公開と対話が求められている。
全体を通して、市長らは新型コロナウイルスと向き合いながらも、市民の安全・安心な生活を守るための具体的な取組を進め、経済活動と社会生活の再開へ向けた道筋を模索していることが伝わってきた。