令和6年3月22日、大牟田市議会は第528回定例会を開催した。
この日の議事では、令和6年度の予算に関する議案や副市長、教育長の選任が主要な議題として取り上げられた。
まず、令和6年度一般会計予算が議論され、予算特別委員長である山口雅夫氏による報告がなされた。彼は、予算が市民の生活や事業運営を支えるものであるべきだと強調し、特に小規模事業者へのサポートの必要性を訴えた。さらに、人口維持のための施策や職員採用の見直しについても触れ、自らの意見を述べた。
続いて、令和6年度国民健康保険特別会計予算と介護保険特別会計予算の議案も可決された。ここでは、崎山恵子議員が物価高騰が市民生活に与える影響を指摘し、予算編成に対する強い反対意見を表明した。彼女は、長期に渡る経済政策の問題点を挙げ、悪化する市民生活を改善するためには大幅な制度改革が必要であるとの考えを示した。
次に、議案第113号から116号の上程も行われ、副市長の選任に関する議案では、副枝修氏と中村珠美氏がそれぞれ選ばれることが決定された。また、教育長の任命については谷本理佐氏が承認された。
日程第3では大牟田市議会委員会条例の一部改正に関する発議があり、全会一致で可決された。
また、日程第4においては災害対策や地域交通の充実を求める意見書案が上程されたが、これには否決されたものもあり、その背景には市民生活の実態に関する深刻な認識の違いがあることが伺われた。
この日の議会が市民と地方自治体の役割や責任の重要性を再認識する機会となったと考えられる。今後も議会は市民の期待に応えるため、予算の執行や政策の実行に注力していくことが求められる。