令和5年9月12日に開催された大牟田市議会では、イノシシ対策や市内の公共交通、観光施策についての議論が行われた。
特にイノシシの出没が増加している現状について話題に上り、山田貴正議員は最近の被害の状況や対策の強化を求めた。
山田議員は「タクシーを利用したいが、予約するのが難しい」と指摘。コロナ禍で特に運転手の数が減少していることが影響しているとのことで、事業者側も厳しい状況にあることを述べた。
また、福岡県の他の地域、特に別府市のような移住支援制度についても言及。タクシー業界の人材不足の解消に向け、地域への移住者に対する支援が求められているという。
さらに、議場では大牟田市動物園の整備基本計画についても言及された。動物園は市の観光資源であり、動物福祉の取り組みにも力を入れているが、老朽化が進んでいるため、施設の老朽化を解消する必要があると強調された。新たな建設予定の内容や周辺の環境整備についても具体的な議論がなされた。
防災対策については、熱中症の影響を懸念する声があり、特に高齢者に対する啓発と支援が求められていることが確認された。クーリングシェルターの運用についても、周知を進め、地域住民に利用を促すことが必要だとされた。このように、議会では多方面から市民の安全と生活の質を高める施策の考慮が進められた。最終的には各事業者、地域住民と連携しながら今後の対策方針を模索していく動きが期待されている。