令和2年12月15日に開催された大牟田市議会では、市長関好孝氏による新型コロナウイルス感染症対策や7月豪雨災害からの復旧についての議論が行われた。
議会では、新型コロナウイルスの感染拡大防止について、早急な対応の必要性が強調された。関市長は、感染症対策に加え、災害に強いまちづくりの重要性を訴え、特に豪雨災害に対する復旧作業を最優先とする方針を示した。
また、議員からは、7月豪雨により発生した浸水被害の実態と、今後の対策についての質問がなされた。特に、歴木中学校周辺の浸水については70棟の床上浸水があり、住民が帰ることをためらっている現実が指摘された。鴛海都市整備部長は、県が管理する河川のしゅんせつや排水対策基本計画の策定を進める意向を示し、住民の安心安全を確保するために全力を挙げる姿勢を表明した。
さらに、学童保育に関する課題も取り上げられ、待機児童の解消や預かり時間の延長について今後の展望が問われた。子ども未来室長は、保護者のニーズに応えられるよう、指定管理者や地域団体との連携を強化する必要性を述べた。
最後に、公共事業や医療機関の体制についても議論が交わされ、新型コロナウイルスの影響で市立病院が受診控えの兆しを迎えていることが示された。市長は、地域医療の提供においてしっかりとしたサポートを行う意向を強調し、今後も市民の健康を守るために尽力する意向を表明した。