令和元年6月10日、大牟田市議会第2回定例会が開会した。
会期は6月21日までの12日間と決定され、議事はスムーズに開始される。議席の変更が議題に上がり、異議なしの声が上がった。議長の境公司氏は、議席が変更されたことを認めた上で、迅速に決定されたことに感謝を述べた。
次に日程第3では、会議録署名議員が平山光子議員と光田茂議議員に指名された。両議員の署名により、議事録が正式に記録されることとなる。
日程第4では、令和元年度一般会計補正予算等を含む22の議案が一括して上程された。中尾昌弘市長は、出納閉鎖後の決算見込みを報告。この中で、一般会計の実質収支の黒字継続が強調されたが、財源不足も課題として挙げられた。
歳入面では、法人市民税の減少が見込まれ、特に普通交付税が約10億4,500万円の減少となる見込みであると説明した。市長は、「人口減少や高齢化の影響が税収に直結している」と述べ、高齢化による社会保障費の増加、公共施設維持費の増大が将来的な財政運営に影響すると警鐘を鳴らした。
今回の議案の中には、森林環境譲与税基金条例の制定や、市税条例改正も含まれ、全体として地域の福祉や教育の向上を目指す内容が盛り込まれている。市長は、「これからの財政環境は厳しいが、アクションプログラムを見直し、効率的な行政運営を行っていく」との意向を示した。
全体を通し、議会としての協力体制を強調し、議員や市民の理解と支援を求めた。今後の質疑・質問は、6月14日から始まると予定されている。議長は最後に、次回会議の予定を伝え、全ての議事を無事に終えることができたことに感謝を述べた。