令和3年3月25日、 大牟田市議会の定例会が開催され、様々な議案や報告が上程された。
まず、日程第1では、山口雅夫予算特別委員長から令和3年度各会計予算、条例等24件について報告があった。
審査の結果、地域包括支援センターの運用や小学校の給食調理室へのエアコン設置についての意見・要望が全会派から賛同を得て、今後の実施が求められるとされた。特に、山口氏は「市当局におかれましては、その実現に向けて鋭意取り組まれるよう要望いたします」と述べた。
日程第2では、副市長及び教育長の選任が行われ、高井良優里氏が副市長に、谷本理佐氏が教育長に任命された。
関好孝市長は「今後の新プロジェクトに向けた重要な役割を担っていただきたい」と期待を寄せた。
さらに、日程第3では大牟田市一般会計予算についての討論が行われ、北岡あや議員は反対討論を展開。「中小企業への支援が不十分ではないか」「新型コロナウイルスの影響を受けた方々に対し、なぜ直接支援が必要なのか」と強く訴えた。彼女は議案第104号に対し、特に新型コロナウイルス関連の直接支援を求め、困窮する市民の実態を反映した支援策を強調した。具体的には、固定費補助や減収に応じた支援の拡充が必要であるとの見解を示した。
また、日程第4の発議では、男女共同参画の推進を求める意見書案が可決された。この背景には、女性の社会参画の遅れといった課題がある。議員たちは、「性別にかかわらず個性や能力が発揮できる社会の実現に向けて取り組む必要がある」と認識している。