令和元年12月18日の大牟田市議会第4回定例会で、市長関好孝氏が就任後初の登壇を果たした。多くの議員からお祝いの言葉が寄せられ、市長は市政運営への強い決意を表明した。
関市長は、厳しい財政状況の中でも大牟田の将来を見据えた政策を掲げ、特に経済振興や子育て支援、高齢者福祉の充実に取り組む姿勢を示した。特に、人口減少の歯止めと地域活性化に向けた企業誘致や雇用創出の重要性を訴えた。
議員から市長の思いに対する質問が複数寄せられる中、松尾哲也議員は市長の政治姿勢について「市民に寄り添った行政運営」が求められると指摘した。これに対し、関市長は市民のニーズに応えるため、行政職員と二元代表制の協力を求め、ダイバーシティの重要性についても触れた。
また、市庁舎の整備問題やごみ処理の方針についても議論が交わされた。市庁舎の耐震性向上を目指すと共に、敷地内の使い方など新庁舎建設を含めた方式に多様な選択肢を模索することが示された。安全で快適な市民サービスを提供するための意欲がうかがわれた。
ごみ処理に関しては、新たな基本計画に基づく取り組みが重要視され、市民の理解を深めることが求められた。新たな RDF センターの処理の確保と、廃棄物の減量化・資源化を目指す視点が強調された。
さらに、教育環境の向上とともに、夜間中学設立の具体的な進捗も報告された。市は給付や教材の無償提供と、地域のニーズに応じた学校設置に向け、理解を促進し、地域全体として支援を行う意向を示した。
スポーツ庁の設置についても、地域の健康促進の観点から重要であり、将来の市民目線に基づく政策運営が謳われた。民間事業者との連携を図り、地域振興を目指す姿勢が見えた。地域のアイデンティティを守りつつ進めることが求められた時代であると感じさせる場面も多くあった。
最後に、関市長は「市民とともにあり、共に成長する大牟田を目指す」と締め、一層の協力を議会に呼びかけた。今後の展開に期待が高まる中、地域全体がひとつになって発展していくことが求められている。