令和2年9月25日に、大牟田市議会第3回定例会が開催された。
この定例会では、令和元年度の各種決算についての議案が上程された。
特に、議案第41号から第47号までの決算に関する提案が審議され、結果的にすべての議案が認定された。
決算特別委員長の平嶋慶二氏は、議案第41号の令和元年度大牟田市一般会計決算に関して説明を行った。一般会計の実質収支は7,289万8,000円の黒字となり、特に水道事業会計は11年連続で黒字だと述べた。
平嶋氏は、今後の財政状況に対する懸念も示し、「厳しい財政状況が続く」と強調した。
出席者からは、複数の意見や要望が聞かれ、特に小中学校の施設整備に関する要望が多く寄せられた。教育環境の向上や災害時における避難所機能の充実が求められ、必要なトイレの洋式化や空調設備の設置が急がれるとの意見が挙がった。
また、高齢化や新型コロナウイルスへの対応に関しても検討が行われ、生活保護の強化や職員の健康管理策が強調された。平嶋氏は「行政資源を効果的に投下する必要がある」と述べ、今後の取組みに対する方向性を示した。
さらに、議案第42号から第44号では、国民健康保険や介護保険に関する決算も審査された。各委員からは、保険税の引き下げや専門職の確保が求められ、全体的に多くの意見が出された。特別会計についても、無所属委員からの反対があったが、最終的には原案通り認定された。
今回の定例会では、すべての議案が高い賛成を得て認定され、今後の財政運営や施策に向けた意識が高まった。議長の境公司氏は、議会を締めくくり、「議会は終わったが、議論は続いていく」と示唆した。
市議会は、地域の未来を見据えた施策を進めるため、今後も市民の声を大切にし、透明性のある議論を重ねていく考えを示している。