大牟田市議会第六回定例会が令和3年3月8日に開催され、新型コロナウイルス感染症対策や豪雨災害からの復旧・復興などが主要な議題となった。
特に注目されたのは、松尾哲也議員が提起した新型コロナウイルス感染症対策であり、市では国と連携し、飲食店や事業者への支援策を検討していると報告した。具体的には、飲食店が要請に応じた場合、協力金が支給される。市長は、事業者の声を十分に聞きながら、経済の活性化を図る必要性を強調した。
また、昨年の7月の豪雨災害についても議論が交わされた。豪雨による甚大な被害を受けた市内の再建計画が見直され、流域治水の観点から、県との連携強化が不可欠であることが確認された。市では、新たにハザードマップの情報を提供し,災害による浸水の深さを示す看板設置を検討する意向を示した。
地域における防災力強化も重要なテーマで、市からは現在の地域包括支援センターの役割や、ヤングケアラーに対する支援の必要性が指摘された。特に、保護者や地域住民との連携強化が神経を使う部分となっている。
そして、ワクチン接種に関する詳細も報告された。市では、高齢者施設の医師の協力を得てスムーズな接種を進める方針を示した。また、オンライン授業の需要も高まり、今後の教育現場でのネットワーク設備の強化が求められた。
最後に、市の観光振興策に関する意見も上がり、観光基本計画策定が重要であると確認された。地域資源を最大限に活用し、交流人口を増やすための施策が急務であると認識されている。