大牟田市議会は、令和元年度の第5回定例会を3月27日に開催し、多数の議案を審議した。
この会議では、令和2年度の各種予算案が上程され、特に一般会計予算が注目を集めた。森 遵予算特別委員長は、「将来を担う子供たちが安心して暮らせるまちを目指した」と提案理由を説明した。
一方、崎山恵子議員は反対討論を行い、国が推進する公的業務の民営化や職員削減について触れ、予算案が市民の生活必需に応えられていないと強調した。また、地方交付税の算定基準についても問題提起し、国に対して抜本的見直しを求めた。
このほか、介護保険特別会計予算についても審議され、国の政策により保険税が増加していることが議論となり、国庫負担の増額が必要との声が上がった。市は、介護サービスや生活支援の質の向上に注力する必要があるとの意見が多数寄せられた。
また、議案第105号の副市長選任提案が採決され、副枝 修氏が新たに選任された。市長の関 好孝氏は新副市長に対し、今後の市政運営への期待を表明した。
議会では新型コロナウイルス感染症に関連する対策に関する意見書も上程され、地域の実情に即した対策が求められる場面も見受けられた。特に、高齢者や医療機関への支援が重視されている。
最後に、やり残した議論も多く、関市長は副市長任期後の新たな進展について期待を寄せた。議会を終えた後、副市長の甲斐茂利氏が退任挨拶を行い、4年間の任期を振り返りながら、シティプロモーションなどへの思いを述べた。
以上をまとめると、議会の結果は、地域の未来を見据えた課題に対し、市長及び議員らの意見が反映された内容となっている。