令和4年3月4日、令和3年度大牟田市議会第6回定例会が開催された。
この会議では、主に補正予算案やロシアによるウクライナへの軍事侵攻に関する決議が議題に上がった。特に、新型コロナウイルスワクチンの追加接種や地域経済の活性化に向けた取り組みについても議論が交わされた。
関 好孝市長は、議案第92号に関して、ワクチン接種の前倒しに必要な経費として、約1億7,000万円の補正予算を計上した。この背景には、国が18歳以上の全員を対象にした追加接種を前倒しする方針があると説明した。また、この補正後の一般会計予算は662億5,552万3,000円に達することが伝えられた。
また、会議ではロシアのウクライナ侵攻の問題が取り上げられ、徳永 春男議員より提出された決議案が採決された。この決議は、ロシアによる軍事行動を強く非難し、即時撤退を求める内容であった。議会は、この重要な決議を満場一致で可決し、国に対しても直ちに対策を講じるよう求めた。議長である光田 茂は、この決議が平和の尊重を再認識するきっかけになることに期待を寄せた。
さらに、市ではウィズコロナの状況を踏まえた地域経済の活性化についても言及された。市長は、地域の消費喚起を促進するため、プレミアム付き商品券発行を支援する方針を示し、文化や歴史資源を活かした観光振興も進めていくと述べた。また、新年度には若者の起業や地域への定住を促進するイノベーション創出拠点の整備も進めると強調した。