令和2年9月15日、大牟田市議会は第3回定例会を開催した。物事の進行が速やかで、重要な議案が数多く取り上げられたことが印象的であった。
まず日程第1では、議案第36号から第64号までの31件が一括して審議された。市民教育厚生委員長の塩塚敏郎氏は、令和2年度一般会計補正予算に関する意見を述べた。特に、学校給食の調理業務委託については、直営拠点校を減少させる方針転換に警鐘を鳴らしている。この件に関しては、実績の検証が必要であると強調された。
また、令和2年7月豪雨災害に関して、罹災証明書の申請を行っていない被災者への支援が求められた。内心での葛藤が見られた無所属委員から賛成しがたいとの意見も述べられたが、原案は可決された。
次に、発議第5号から第13号についても多数の意見が交わされた。この中には、地方自治体のデジタル化や新型コロナウイルスの影響による地方財政悪化への対策が含まれており、地域としての連携の必要性が再確認された。特に、デジタル化の推進を求める意見書案は全員一致で可決され、期待が寄せられる。
一方で、議員の中には内心で異を唱える意見も存在し、特に北岡あや氏は、一般会計補正予算の使途に疑問を呈した。彼女は、災害対策、福祉向上をより重視すべきとし、市民生活を圧迫する状況を直視することを訴えた。この発言は、多くの議員の耳に留まることとなった。
また、日程第2では人権擁護委員候補者の推薦についても話し合われ、前田京子氏が再推薦されることとなった。
本日の議会での議論は、市民の生活と健康に直結する予算や方針について活発に行われており、地域の未来を左右する重要な決定が下される瞬間がたくさんあった。有意義な議論が展開され、次回の会議に期待が高まる。