令和5年6月16日、大牟田市議会第525回定例会が開かれた。
ここでは、市長の政治姿勢を中心に様々な議題が取り上げられた。
特に重要だったのは、高齢者運転免許証の自主返納支援事業の進捗である。
市によれば、過去のデータからも高齢化に伴う運転事故の増加が懸念されているとし、支援が急務とされている。
市民に対し、運転免許を返納した高齢者には5,000円分のタクシー券を配布し、交通事故の防止に寄与しているという。
この背景には、全国的な高齢者運転者による交通事故の増加があり、大牟田市もその例外ではない。
昨年のデータでは、638件の返納があったが、その後はやや減少傾向を示しており、引き続き支援の必要性が強調された。
さらに、公共住宅の支援策も話題に上った。
大牟田市では、高齢者向けの住宅支援の施策が求められ、市民の声に応じた制度の構築が重要であるとされている。
特に空き家を活用する施策を導入し、子育て世代への住宅支援と空き家流通を促進する方針が示された。
他の市町と協力し、有効な制度の創設を模索することが必要であると市側は説明した。
また、動物園整備計画も議題になり、しっかりした動物福祉を確立する重要性が語られた。
特に、子供たちに動物の命の大切さを知るための教育的側面が強調され、動物園の役割が再評価されている。
市は、動物福祉の取り組みを今後も充実させていくことを誓った。
最後に、産業振興と雇用問題においては、いかにして地域内で雇用を創出するかが重要テーマとなり、特にIT人材の育成が挙げられた。これにより、地域の若者が留まれる環境を整え、人口減少のスパイラルへ対抗しようと市は考えている。
国の施策を背景に、地域内の資源 を生かしつつ、若年層をターゲットにした施策の展開に注力する方針が示された。