令和4年4月25日、那珂川市議会は臨時会を開き、議案第58号から第65号までの8件を審議した。この臨時会においては、新型コロナウイルス感染症関連の補正予算が提案され、重要な課題についての議論が行われた。
武末茂喜市長は、提案理由の説明で、令和4年度における一般会計の補正予算として、歳入歳出それぞれ2億1,797万7,000円を追加し、予算総額を187億3,722万6,000円にすると述べた。また、国民健康保険税条例の改正についても言及し、負担が増える108世帯の世帯数を確認した。
議案第60号の施行により、国家公務員の給与改定に伴って、那珂川市の職員の期末手当の引き下げも行われることとなった。これに対し、平山ひとみ議員は強い反対の意を示し、新型コロナウイルスの影響で職員が献身的に業務にあたっている状況に触れた。彼女は、「この時期に給与削減を行うのは適切ではない」と強調した。
また、特に新型コロナウイルス感染症に関連する事業については、今後の経済的見通しに鑑みた支援が求められるといった意見も出た。後期高齢者医療特別会計については、歳入歳出それぞれが約7万5000円減額されることとなる。
採決の結果、全議案は賛成多数で可決された。議会はこの結果を受けて、引き続き実施される事業の進捗と市民の生活改善に向けた支援を重視していく姿勢を示す見込みである。新型コロナウイルスの影響を受ける地域経済の回復が期待される中、議会は必要な予算措置を講じ、地域住民への支援を図る方針だ。