令和2年6月、那珂川市議会が定例会を開催した。
本日は、議案52号から56号に至るまでの質疑が行われた。
議案52号では、新型コロナウイルス感染症に関連する寄附金税額控除の特例について議論され、若杉優議員が質疑を行った。彼は、イベントの中止により払い戻し請求を行わなかった場合の寄附行為の禁止について質問し、結城選挙管理委員会書記長が回答した。寄附金税額控除には注意が必要で、権利放棄が寄附に該当するため、議員が請求をしない場合は公職選挙法に抵触する可能性があるとした。
続いて、議案54号に対する松尾正貴議員の質疑において、職員採用試験におけるSPI総合検査の導入について説明がなされた。この検査は、能力と性格を評価し、民間企業で広く採用されている方法だ。川口総務部長は、今後の状況を考慮し、来年度以降も検討する旨を述べた。
さらに、学校ICT教育環境整備事業として新たに導入されるタブレットについても質問があった。三浦教育部長は、計画しているタブレット数や納品時期、価格について説明した。今後、COVID-19の影響も考慮しながら、全児童生徒がオンライン学習の機会を持てるよう整備を進める意向が示された。
また、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の使途についても質疑が行われた。吉永直子議員は、タブレット整備に充当する理由を問い質し、川口総務部長は、今後の臨時休校に備える必要があると回答した。特に、家庭の通信環境についても検討しているという。
全ての質疑を経て、日程に関する各議案は関係常任委員会に付託されることが承認された。議事は午前9時50分に散会した。
質疑の内容は、財政や教育環境への影響が期待される重要なテーマで、市民の関心が高まる中、議会でのさらなる議論が求められる。