令和2年6月那珂川市議会定例会が開催された。議長の高原隆則氏は、開会にあたり、参加者への感謝を述べた後、新型コロナウイルス感染症に関する哀悼の意を表し、医療従事者への感謝を強調した。
今回の定例会では、特に新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて会期を3日間に短縮したことが注目された。高原議長は、状況を考慮し、議論の集中と市の期待に応えることが重要であると述べた。
今回の会議では、会期の決定について異議なく承認されるなど、円滑に議事が進められた。日程第4では、仮議長の選任を議長に委任する提案がなされ、これも異議なしで通過した。これにより、緊急時に議事運営を行う仮議長が必要な場合に速やかに対応できる体制が整えられた。
市長の武末茂喜氏は、提案理由の説明を行い、議案第52号から第56号まで及び報告の概要を説明した。特に議案第52号では、税条例の改正が提案されており、この改正には税制上の措置に関する重要な内容が含まれている。また、未婚のひとり親に新たに控除措置を設けることなど、公平で適切な支援が求められる姿勢が見受けられた。
議案第54号は令和2年度一般会計の補正予算を含んでおり、特に課題となっている新型コロナウイルス対策についても触れられた。これにより、歳入歳出の見込みがそれぞれ262億円を超える見通しとなる。
最後に、各部長による詳細な説明が続き、特に教育部では、児童生徒一人一台のタブレット整備に向けた施策が進行中であることを報告した。今後もこの部分において市議会の注目が集まることが予想される。