令和5年3月那珂川市議会定例会が開催され、24日間の会期が決定された。
本定例会では、議案第1号から第43号までが一括上程され、市長の武末茂喜氏による施政方針演説が行われた。
その内容は、令和5年度一般会計予算の規模が199億5,065万9,000円であり、対前年度比8.6%増であることが示された。
施政方針の中で武末市長は、市民との意見交換を深めるため、"市長と考える~なかがわ未来会議~"を昨年5月から開催していると述べた。
市民の皆様のニーズを的確に把握し、"笑顔で暮らせる自然都市なかがわ"の実現に向けて精一杯取り組む意志を示した。
予算案の特徴として、一般会計はアフターコロナ社会に向けた持続可能な成長を目指し、事業の選択と集中を行うことが強調された。特に、歳出では電気自動車購入や再生可能エネルギー導入調査事業が挙げられ、ゼロカーボンシティの実現に向けた取組が続けられる。
議案説明の中では、令和5年度予算における特別会計の94億1,133万4,000円、企業会計の下水道事業会計についても言及され、全体の予算規模が306億8,636万3,000円に達すると報告された。
市の財源について情報提供があり、国庫からの補助金確保や地域振興に向けた施策が行われることが強調された。特に、予算の構成には、次年度からの新たな法令変更に基づく予算計上が見込まれる点も挙がった。
最後に、議員からの質問や提案について活発な議論が展開され、全体として市政に対する期待感が高まる中で会議は散会となり、今後の市政運営への協力を求める発言がなされた。