令和3年9月那珂川市議会定例会が開催され、新型コロナウイルス感染症対策や産前産後の支援についての質問が多く寄せられた。
新型コロナウイルスのワクチン接種状況について、執行部は65歳以上の高齢者に対する接種希望者の87%が2回目の接種を終えたと報告した。
また、12歳以上の若年層に対しても接種が始まっており、特に受験生が自身の状況に合わせて迅速に接種を受けられる環境を整える必要がある。
加えて、子どもたちの感染予防対策として、登校時のマスク着用の指導が継続されており、保護者への周知が重要であることが強調された。
地域住民の感染防止も継続的に注意が必要で、家庭内の感染防止施策を再度周知することが求められている。
また、産前産後の母親への支援体制についても話し合われた。コロナ禍で育児が孤立化する中、産後ケア事業の導入が急務であり、地域全体で妊産婦を支援する必要性が挙げられた。近隣の自治体が導入を進めている中、那珂川市でも速やかに事業を開始する方向で検討が進められなければならない。
教育現場では、GIGAスクール構想の進捗が報告され、タブレット端末の活用が進む中、長時間のデジタル機器使用による健康への影響が懸念されている。特に学校の中での電磁波の影響や集中力への影響についても保護者や教師の間での理解が求められる。市もデジタル環境に関連する問題を把握し、児童生徒の健全な育成を支援していく必要がある。
議論は続き、感染状況に応じた柔軟な支援体制や、地域一体でのサポートが不可欠であることに認識が広まっている。今後も那珂川市が市民の健康と福祉を守るために、具体的な支援策の実施に力を注ぐ必要があると各議員が強調した。