令和6年3月4日に開催された那珂川市議会の定例会では、議案第2号から39号までの質疑と委員会付託が行われた。
出席議員は13名で、議長の高原隆則氏の進行のもと、議事が開始された。議案第3号に関する質問では、吉永直子議員が那珂川中学校に設置されるスペシャルサポートルームについて言及した。このルームは、既存の適応指導教室とは異なり、子どもたちのニーズに合わせた支援を行うことが強調された。教育部長の石橋小百合氏は、「従来の教室復帰の目的に加えて、自己選択・自己決定に基づく支援を行う予定」と説明した。
さらに、議案第18号では、こども医療費の支給に関する条例の一部改正が議題に上がった。市民生活部長の川口省二氏は、小学生までの入院外医療費を無料化することが決定され、その背景には地域間格差を解消するための協議があったと述べた。
また、吉永議員は産後ケア事業の追加について質問し、健康福祉部長の大倉野聡氏は、県内の宿泊型・通所型の施設が活用されることを明言した。宿泊型は1泊3,000円で提供され、生活保護世帯は1,000円となることが説明された。利用券は母子手帳とともに配付される予定で、周知も十分に行うとした。
質疑応答が進む中で、議案第29号の産後ケア事業費についての質疑にも注目が集まった。この事業は、特に新生児を抱える母親にとって重要な支援であり、社会の関心が高まっている。
最後に、議事は全て終了し、関係委員会への付託が承認された。議長は散会を宣言し、議会は午前9時42分に終了した。今回の会議では、市民の生活を支える重要な議案が多く、特に子どもや産後の母親への支援に関する取り組みが進められることとなった。