令和5年3月8日に開かれた那珂川市議会定例会では、複数の重要な議案が討議された。議案第44号と第45号は、令和4年度及び令和5年度の一般会計補正予算に関するもので、特に地域の消防団員の確保や不登校児童生徒への支援が大きな焦点となった。
議会では、消防団員の早期退団に関する問題が取り上げられ、特に女性消防団員の退団が目立つと指摘された。真鍋昭洋議員は、コロナ禍での活動制限が影響していることに言及し、活動の充実を求めた。市長の武末茂喜氏は、団員の意見を聞いた上で継続的な支援を行う考えを示した。
さらには、地域包括ケアシステムの構築に向けた施策も話題に。羽根正俊議員は、ボランティア団体との連携を強化するべきと提案し、市長もその必要性を認めている。このように、議会では市民の安全と福祉向上のための具体的な取組みが必要であるとの意見が強く表れた。
また、消防団員の確保に向けて広報活動の重要性も強調された。市長は、地域との連携を重視しつつ、全体的な魅力向上に向けた取り組みを進める考えを表明した。
教育関連の議案についても重要な議論が行われ、特に不登校児童生徒への支援体制の強化が進められている。同市では、教育サポートセンターが設立され、スクールカウンセラーによるカウンセリングも行なわれる。これにより、不登校児童生徒に対するきめ細やかな支援が期待されている。
更に、防犯対策として、2か所に防犯カメラを整備することが発表された。市長は、街頭犯罪の抑止に向けて、カメラの増設について前向きな姿勢を示した。