令和2年9月13日、那珂川市議会において定例会が開催され、議員たちは一般質問を行った。議題は幅広く、市民生活に関わる重要なテーマが取り上げられた。特に婚活支援や災害対策、教育関係の質問が活発に行われた。
まず、裂田溝の日本遺産認定についての発言があり、裂田溝が「古代日本の西の都」として追加認定されたことが強調された。この認定により、裂田溝は観光資源としての価値がますます高まることが予想される。また、この認定を機に地域活性化や情報発信の強化が必要とされる。
上野彰議員は、この認定を利用した地域の振興策として、観光イベントの開催やSNSを通じた情報発信の重要性を訴えた。市民の側からも、この地域の魅力を広める取り組みが求められている。市は、今回の認定を契機に地域の文化財を最大限に活用し、市民と協力して観光事業を推進していく方針である。
また、ダム湖面活用についても質問があり、現在五ケ山ダムは試験湛水中であることが報告された。湖面の利用が可能になるのは、標高380メートルに達した後で、今後のスケジュールも不透明である。湖面活用の初期段階として、カヌー体験などが計画される見込みで、市民からの需要も多いことが確認された。
グリーンピアなかがわに関しては、キャンプ村やスキップ広場の利用状況が述べられ、地域の子どもたちにとって重要な集団活動の場となっていることが再確認された。しかし、施設の老朽化が進んでおり、今後の運営方針や施設整備についての課題が浮上した。市は、民間事業者からの意見を聞きつつ、今後の施設の在り方を検討し、市民にとってより良い体験を提供することを目指している。
議論の中で、市民生活や観光振興のために、情報発信や地域資源の活性化が急務であることが強調された。このように、今回の議会では市民に直接響く多くの問題が提起され、地域社会の未来についての真剣な議論が交わされた。広報活動やSNSの活用、地域との協力、各種イベントの企画を通じて、今後の那珂川市の発展に寄与することが期待されている。