令和6年3月の那珂川市議会定例会で、市長の出処進退が話題になり、武末市長は今後も市政を担う意向を示した。市長は、施政方針に基づいて市民の安全な暮らしを守るまちづくりに全力を尽くすと述べた。特に、防災・減災への取り組みが強調され、最近の大雨による浸水被害を踏まえた施策として、河川管理における市民の声の反映が求められた。
防災対策としては、浸水防止のための川底のしゅんせつ作業の重要性が議論された。市では、今後も地域住民の意見を尊重して事業を進めると市長は述べた。同様に、消防団員の処遇改善も進めるとのことで、新たな報酬制度の導入に期待が寄せられたことを受け、団員確保に向けた取り組みが続く見通しだ。
また、高齢者が安心して暮らせる環境作りについても言及があった。市では、生活支援コーディネーターの役割を強化し、高齢者の自立を支援する方針だ。さらに、出産や子育てにおいても、保育サービスの充実を図り、地域の子育て世帯を支える施策が必要だとされている。
国民健康保険税の引き上げが続く中、税負担の軽減策として、所得に応じた軽減措置を実施していることが報告された。しかし、市民からはさらなる改善が求められ、特に未就学児に対する助成制度の拡充が期待される。
また、生活保護制度の運用については、扶養照会のあり方が議論され、申請のしやすさを向上させるための方策が検討されるべきとの意見が出た。グリーンピアなかがわ跡地に関しては、今後の利用方法についての具体的なアイデアが求められており、地域の資源を活かした活力あふれるまちづくりが求められている。